新総裁 京都府連は菅氏に2票 / 京都 福山幹事長内定 合流新党人事


新総裁 京都府連は菅氏に2票

 自民党京都府連は、割り当てられた3票の投票先を決めるため予備選挙の開票作業を行い、菅官房長官に2票、石破元幹事長に1票を投票することを決めました。
そして国会議員と都道府県連の代表による投票の結果、菅官房長官が新しい総裁に選出されました。

自民党総裁選挙は、「国会議員票」394票と、47の都道府県連に3票ずつ割り当てた141票の「地方票」のあわせて535票で争われました。
このうち、自民党京都府連は、割り当てられた3票の投票先を決めるため、府内の党員と党友、およそ1万7000人を対象に郵送での予備選挙を行い、14日開票作業を行いました。
府連によりますと、菅官房長官が4922票、石破元幹事長が3724票、岸田政務調査会長が948票、それぞれ獲得しました。
得票に応じていわゆる「ドント方式」で3票を配分した結果、自民党京都府連は菅官房長官に2票、石破元幹事長に1票を投票することを決めました。
そして、14日都内で開かれた両院議員総会で、国会議員と都道府県連の代表による投票が行われました。
開票の結果有効投票534票のうち、菅官房長官が377票、岸田政務調査会長が89票、石破元幹事長が68票をそれぞれ獲得し、菅氏が新しい総裁に選出されました。

【市民は期待も疑問も】
自民党の総裁選挙で菅官房長官が新しい総裁に選出されたことについて、京都市内では菅氏への期待が聞かれる一方、総裁選の方法などを疑問視する声も聞かれました。
上京区に住む20代の男性は「コロナウイルスの感染拡大で国も大変だと思いますが、私もこれからハローワークに行くなど、国を支える国民も大変なので、国民を支援する政策の望んでいます」と話していました。
中京区の80代女性は「コロナ対策や外交など、安倍政権がやり残したことを積極的に頑張ってほしい」と話していました。
また、中京区に住む50代の会社役員の男性は「安倍政権を継承して、経済刺激を強くしていってもらいたい。コロナで教育が遅れ、のちのちボディーブローのように効いてくると思うので、特に教育問題に取り組んでほしい」と話していました。
一方、千葉県から訪れていた60代の男性は「総裁選の選挙のあり方に疑問を感じます。安倍政権を継承するということですが、森友・加計学園問題については『今後さらに調査はしない』と言っていて、納得していません」と話していました。

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京都 福山幹事長内定 合流新党人事

立憲民主党と国民民主党などが結成する合流新党の幹事長に福山参議院議員、政務調査会長に泉衆議院議員のいずれも京都選出の国会議員が内定しました。これは合流新党の代表に就任する立憲民主党の枝野代表がきょう明らかにしたもので、福山哲郎氏と泉健太氏はいずれも京都選出の国会議員です。枝野代表は記者団に衆議院が近く解散され、総選挙が行われる可能性が高いとしたうえで、「結党のいきさつなどを踏まえないと対応できない。充分に共有する皆さんでバランスよくやっていきたい」と執行部人事の狙いを語りました。ただ、代表と幹事長の2トップを立憲民主党出身者で占めることになり、国民民主党や無所属出身者が不満を抱くことも予想されます。

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合流新党「立憲民主党」 きょう結党大会

合流新党の立憲民主党の結党大会が、15日開かれます。枝野代表ら新たな執行部が決定され、150人規模の野党第1党が正式に発足します。

立憲民主党と国民民主党などの合流新党、「立憲民主党」は、15日、衆参両院の所属議員が参加して東京都内のホテルで結党大会を開くことにしています。

大会では、枝野代表をはじめ、福山幹事長、泉政務調査会長、安住国会対策委員長、それに、平野代表代行兼選挙対策委員長の新たな執行部体制を決定します。

そして、「『自由』と『多様性』を尊重し人間が基軸となる『共生社会』を創る」とした綱領などを決め、150人規模の野党第1党を正式に発足させることにしています。

「立憲民主党」としては、菅・新政権との国会論戦に臨む態勢をすみやかに整えるとともに次の衆議院選挙に向けて、候補者調整など準備を急ぐ方針で党内融和を図りながら、「政権の選択肢」として存在感を示していけるかが問われます。

一方、15日は、合流新党に参加しなかった議員でつくる、新しい「国民民主党」の設立大会も開かれ、玉木・新代表のもとで、活動をスタートさせることにしています。
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立憲民主党 役員人事固まる 幹事長に福山氏 政調会長に泉氏

合流新党の「立憲民主党」の枝野・新代表は、新党の役員人事で、幹事長に、福山哲郎参議院議員を、政務調査会長に、代表選挙を争った泉健太衆議院議員を、国会対策委員長に、安住淳衆議院議員を起用する意向を明らかにしました。

合流新党の「立憲民主党」の枝野・新代表は、15日の結党大会を前に、党役員人事の骨格を固め、14日午前、記者団に明らかにしました。

それによりますと、幹事長に、合流前の立憲民主党で幹事長を務めてきた福山哲郎参議院議員を、政務調査会長には、合流前の国民民主党で政務調査会長を務め、新党の代表選挙を争った泉健太衆議院議員を起用します。

また、国会対策委員長には、前の立憲民主党でも国会対策委員長を務めてきた安住淳衆議院議員を、代表代行兼選挙対策委員長に、前の国民民主党で幹事長を務めてきた平野博文衆議院議員を起用する方針です。

新しい立憲民主党の幹事長に起用される福山氏は58歳。

参議院京都選挙区選出の当選4回で、民主党政権では菅内閣で官房副長官を務め、当時の枝野官房長官とともに東日本大震災の対応に当たりました。

3年前に枝野氏が前の立憲民主党を結党した当初から幹事長として支え、今回の合流協議でも、中心的な役割を果たしてきました。

枝野氏としては、合流前の立憲民主党の執行部体制をおおむね維持することで、安定的な党運営を目指す一方、国民民主党出身の泉氏や平野氏を迎え入れることで、党内融和を図るねらいもあるものとみられます。

枝野新代表「バランスよく構想」
合流新党の「立憲民主党」の枝野新代表は記者団に対し「結党にあたってはさまざまな経緯がある。それを踏まえないと、なかなか党のスムーズな立ち上げや、早期の衆議院解散への対応ができないので、これまでの経緯を十分共有している皆さんで、バランスよくやっていきたいという考え方で人事の構想をした」と述べました。

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京都 新型コロナ 府内4人感染確認


 京都府と京都市は14日、新たに4人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。

14日は20代から50代までの男女4人の感染が確認されました。
いずれも軽症だということです。
このうち3人は、感染が確認された家族や知人の濃厚接触者で、残りの1人は、感染経路が分かっていないということです。
京都府内のこれまでの感染者はあわせて1628人で、このうち入院した人や自宅やホテルで経過観察などが必要な人は91人となっています。

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京都 新型コロナ新たに府内13人感染



京都府と京都市は15日、新たに13人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。
このうち6人は、同じ介護サービス事業所に通う利用者と職員だということです。

新たに感染が確認されたのは、10代から90代までの男女13人です。
このうち70代から90代の男女5人は、宇治市にある介護サービス事業所のデイサービスの利用者だということです。
この事業所では15日、50代の女性職員の感染が確認されたほか、13日、利用者2人の感染も発表されていて、京都府は感染者の集団=クラスターが発生した可能性があるとみて、利用状況などを調べています。
また、京都市西京区の中学校では、今月12日に感染が確認された生徒が所属する部活動で新たに1人の感染が確認されました。
この部活動では検査の結果、ほかに感染が疑われる人はいないということですが、学校では、2人が在籍する学年で、今月25日まで学年閉鎖の措置をとることにしています。
京都府内で感染が確認された人はあわせて1641人で、入院している人や自宅やホテルで経過観察などが必要な人は82人となっています。
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京都の高齢者施設でクラスタ―か 利用者や家族、職員計7人に感染拡大 新型コロナ、15日

京都府と京都市は15日、10~90代の男女13人について新たに新型コロナウイルスの感染が判明したと発表した。全員が無症状か軽症で、3人の感染経路が不明。府内の新規感染者数は計1641人となった。



 府発表分は8人。宇治市では、既に2人の感染が明らかになっている高齢者福祉施設で新たに70~90代の利用者5人と介護職員1人の計6人の感染が分かった。府はクラスター(集団感染)が発生したとみている。

 京都市発表分は5人。うち1人は宇治市在住で、クラスターが発生した同市の高齢者福祉施設の利用者の妻。洛西中(京都市西京区)の女子生徒1人は、既に感染が判明している女子生徒の濃厚接触者。市教育委員会によると感染した生徒が在籍する学年を25日まで休業にする。

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新型コロナ新規感染者、減少傾向 京都府、最近1週間で一日当たり6.71人


京都府内で新型コロナウイルスの新規感染者数が減少傾向にある。15日までの1週間で一日当たりの平均は6・71人で、20人を超えていたピーク時の8月に比べて感染拡大は抑えられている。明確な理由は不明だが、府は「府民や事業者が取り組んでいる感染予防策が、効果を上げているのでは」と分析している。



 15日は一日の新規感染者数が13人に上ったが、9~14日は1桁台で推移していた。1週間平均では12日に7・86人となり、7月15日以来の10人未満となった。
 7月29日には感染者が1週間平均で20人を超え、府が独自に設けた3段階の基準で最も警戒を要する「特別警戒基準」に達した。1週間平均で最も多かったのは8月23日の28・57人で、一日の新規感染者数をみると7月29日と8月20日に最多の41人を記録している。

 その後は徐々に減り、8月29日には1週間平均が20人を下回って2番目の「警戒基準」に引き下げられている。

 府健康対策課は、身体的距離の確保やマスク着用などの「新しい生活様式」が府民の間で浸透し、多くの事業者が業種別のガイドラインを順守していることが減少につながっているとみている。その上で「秋冬には新型コロナと症状が近い季節性インフルエンザが流行する恐れがあり、しっかりと備えたい」としている。
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京都 コロナ禍で観光客激減も「かつての混乱は勘弁」 伏見稲荷大社の周辺地域「歴史・信仰」前面に誘客策


  コロナ禍で観光客の激減した京都市伏見区の伏見稲荷大社周辺の地域が、歴史や信仰を重視した新たな誘致策に動き出している。客の減少で経営に苦しむ店がある一方、ごみのポイ捨てや交通渋滞に悩んだ以前の状態に戻りたくないとの思いを抱く住民も多いからだ。共存を目指し、地域の模索が続く。



 大社周辺では昨年まで、外国人を中心に観光客の急増が続いた。伏見区役所深草支所の推計で、伏見周辺を訪れた日本人観光客と大社周辺の外国人観光客を合わせると、2013年の429万人から19年は1122万人に増えた。特に外国人は52万人から461万人と大幅に伸びた。

 それが今年2月以降は急減。下京区のITベンチャー「アドインテ」の調査で8月14~17日に大社周辺に滞在した人(住民も含む)は19年より35%ほど減った。同社は「緊急事態宣言解除やGoToキャンペーンなどがあっても、完全回復していない」とみている。

 「去年は1日100台以上見た観光バスが、2月以降は10台もない。ジェットコースターのように上がり下がりした」。大社裏参道で神具店を営む男性(49)は振り返る。訪日客向けのレンタル着物店や飲食店の撤退もあったといい、経済的には苦境に立つ。

 だが、観光客が爆発的に増えた際、散乱するごみやレンタル自転車の放置に悩んだ苦い経験がある。短絡的な観光誘致には警戒感もあり、住民の男性(71)は「食べかすや空き缶が路上だけでなく、自宅の植え込みにも捨てられていた。今の状況は寂しいが、去年の姿には戻ってほしくない」。

 にぎわいは取り戻したいが、かつてような混乱は勘弁してほしい-。観光客の来訪によるコロナ感染拡大にも不安を抱える地域事情を踏まえ、深草支所や商店主、住民などでつくる「伏見稲荷大社周辺の住みよいまちづくり会議」が動き出した。コロナ感染予防に向けた研修会に加え、地域の歴史や文化に関する情報の動画発信を始めた。

 7月に公開した動画では、大社境内の茶屋で育った俳優の西村和彦さんが「お参りを意識した地域の原点に立ち返る時だ」と呼び掛けた。大社の千本鳥居は全国の人が奉納したものであることや、JR稲荷駅近くの「ランプ小屋」が現存する旧国鉄最古の建物であることを紹介する動画もある。歴史や文化を知り、地域を愛する観光客が増えれば、全体のマナー向上につながる、との狙いだ。

 同会議は11月までに構成団体から行政機関が外れ、商店主や住民らが主導する「伏見稲荷周辺の住みよいまちづくり推進協議会」に発展する。商店主らが地域の知識を深める研修会や、オンラインでの「ご当地検定」も計画。同会議副座長で砂川学区自治連合会の土田勝雄会長(75)は「住民と事業者の双方が納得できる絵を描きたい」と力を込める。
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