トマトを夜間無人で収穫 スキューズ(京都市南区)、ロボット開発
工場自動化システムの設計請負やロボット開発を手掛けるスキューズ(京都市南区)は、トマト自動収穫ロボットを開発した。夜間に無人で収穫できるように改良した。2年後の実用化を目指す。
農林水産省から「農業界と経済界の連携による先端モデル農業確立実証事業」の採択を受け、農事組合法人ながさき南部生産組合(長崎県南島原市)と共同開発した。
試作したロボットは、畝の間を走行しながら搭載カメラで赤く色づいたトマトを特定する。その上で作業アームの先端に取り付けた別のカメラで実までの距離を測り、アームを伸ばして茎部分をカッターで切断する。
スキューズは将来的に、リンゴやイチゴも収穫できる農作業用ロボットを開発し、農業分野を新たな収益源に育てる戦略を描く。
トマトは野菜の中でも1世帯当たりの年間支出額が最も多く、付加価値が高い。今後も需要拡大が見込める一方で、トマト栽培にかかる人件費が高く、重労働のため、作業負担の軽減や生産性向上につながる自動化ニーズが高まっているという。
参考