岡山 「倉敷雛めぐり」20日開幕  /美観地区の町家にCG動画投影

岡山 「倉敷雛めぐり」20日開幕

倉敷市内の街中や観光スポットにお雛(ひな)さまを飾る「倉敷雛めぐり」(実行委主催)が20日に開幕する。早春の町を情緒豊かに彩る恒例イベントで、3月6日まで約400カ所に江戸期から現代までの計2000組程度を展示。地区ごとに趣向を凝らした催しもある。
 倉敷地区
 20日午後1時から、主会場の旧大原家別邸・新渓園(中央)でオープニングセレモニーがあり、美観地区の倉敷川では内裏雛にふんした子どもたちの川舟流しを行うほか、大原美術館(同所)前で園児の歌や楽器演奏がある。期間中、新渓園には御殿雛や木目込み人形約30組を展示。27日午後1時からマスキングテープを使った雛絵作り(300円)、28日午前10時から抹茶と和菓子を楽しむ「ひな茶会」(500円)もある。
児島地区
 児島市民交流センター(児島味野)で19日午前10時からオープニング式典。ジーンズ姿の女性や地元園児らが旧野崎家住宅別邸・〓暇堂(たいかどう、同所)までパレードする。
 〓暇堂では「お雛同窓会」と銘打ち、各家庭から持ち寄った御殿雛など約40組を展示。期間中は琉球(りゅうきゅう)舞踊や箏曲などの演奏会が繰り広げられる。デニムの衣装をまとった新郎新婦による人前結婚式(28日午前10時)もある。
 児島市民交流センターでは19日-3月12日、手作り雛コンテストの応募作を展示するほか、学生服、帆布、畳縁といった児島地区の伝統産業を生かした雛人形が並ぶ。玉島地区
 27日午後6時-8時半、商店街一帯の町並みを約千個のあんどんで彩る「玉島宵灯(あか)り」が開かれる。28日午前10時-午後3時半の「お雛づくしイベント」では商店街に飲食の屋台が並び、ミニコンサートも楽しめる。旧柚木家住宅・西爽亭(玉島)では3月5日午後6時半-8時と6日午後1時半-3時、岡山県内のミュージシャンらによるライブがある。いずれも入場無料。
水島地区
 期間中、水島臨海鉄道の倉敷市?水島間で日に4往復、地元の園児が手作りした雛人形を飾り付けた「雛列車」を運行。雛人形を展示した飲食店などを巡るスタンプラリーもある。雛人形の格好をした園児が地域を練り歩く「雛渡御(とぎょ)」(雨天中止)は、23日午前10時-11時半に薄田泣菫(すすきだきゅうきん)生家(連島町連島)一帯、25日午前9時15分-午後0時半に美観地区一帯で行われる。
真備地区
 マービーふれあいセンター(岡山県真備町箭田)で、段飾りや竹製の雛を展示する。オープニング行事として21日午前10時から、同センターで雛あられと甘酒を振る舞う。*〓はしんにょうに「台」

//////

美観地区の町家にCG動画投影 岡山


倉敷市美観地区で27日夜に開幕する光の祭典「第10回倉敷春宵あかり」の実行委(倉敷市などで構成)は18日、今回初めて企画した「プロジェクションマッピング」のテストを行った。建物の壁全体に民話をモチーフしたCG動画を投影。一帯を幻想的な雰囲気に包んだ。3月18-20日の午後7時から8時半に連続上映する予定。
 CGは倉敷芸術科学大(同市連島町西之浦)の学生有志らが制作した。同市児島地区に伝わる民話「金浜の伝説」を基にした5分程度の作品で、漁師が海で見つけたお経入りの不思議な箱を納めたところ、稚児が現れお礼に宝箱を授ける?といったあらすじ。
 テストでは伝統的な町家を活用した倉敷物語館の母屋(木造2階)の壁に、大型プロジェクター2台を使って動画の一部を投影。BGMに合わせ、高さ8メートル、幅12メートルの“巨大スクリーン”にさまざまな場面が映し出された。
 ろうそくやあんどんなどで白壁のまちを照らす倉敷春宵あかりは、27日から3月20日までの土曜を中心に開催。プロジェクションマッピングの責任者・丸田昌宏同大准教授(46)は「壮大な演出を多くの人に楽しんでもらいたい」と話している。


//////

参考

//////