岡山  後楽園で松のこも焼き

岡山市の後楽園で24日、越冬していた害虫を駆除する「松のこも焼き」があり、冬から春に移る時季の風物詩を観光客らが楽しんだ。
 作業員11人が、園内のアカマツやクロマツ約240本の幹に昨年秋から巻き付けていたこも(幅30-55センチ、長さ92-185センチ)を回収。沢の池のほとりに集めて点火すると、白い煙とともにパチパチと音を立てて燃え上がり、観光客や写真愛好家がカメラのシャッターを切った。
 この日、岡山市の朝の最低気温は4・7度で、3月中旬並み。毎年訪れるという岡山市中区、男性(79)は「こも焼きの炎を見ると、春はもうすぐと感じる」と話した。
 こも焼きは、地中で冬を越すため枝葉から下りる虫の習性を利用し、途中の幹に巻いたこもに潜り込ませ、こもごと焼き払う伝統的な害虫駆除法。気温が上がり、虫が動きだすとされる二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」(今年は3月5日)を前に毎年している。